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路・線・図・Ⅱ

作家:

SIDE CORE

会期:

2022年6月4日(土) - 6月26日(日)

BIEN / DIEGO / KOM-I / jango / soremomatayoshi / 松下徹 / 森山泰地 / 濱田晋 / 菊地良太

今回Gallery TraxではSIDE COREのグループショー「路・線・図・Ⅱ」を開催します。本展覧会は2017年に開催された、「移動とドローイング」をテーマとした展覧会「路・線・図」の第2回目となります。グラフィティの定義において「地域を移動して表現を展開すること」があります。それは電車や地下鉄に描くこと、街から街を移動しながら描くことが文化様式に組み込まれているからです。またインスタグラム以降においては「描く場所を見つけ出すこと」自体が目的とした表現が広がるなど「移動と表現」に関する考えは常に更新され続けています。今回の展覧会では、それぞれのアーティスト達が普段暮らしている都市から移動し、Gallery Traxに訪れるという経験を様々に解釈した作品を発表します。アーティストによっては北杜市に滞在制作したり、ギャラリーの外の風景の中に置いたり、または遠くの外国から作品を会場に届けたりとその表現は様々です。

Gallery Traxは多くのアーティストにとってギャラリー以上の意味を持つ場所で、北杜市の自然豊かな環境で制作や発表できるコミューン/コミュニティとして90年代から世代を跨いで大勢の人々が通い続けています。近隣の諏訪市は日本におけるヒッピームーブメントの始まりの場所とされており、北杜市は1983年に清春芸術村の前身となる清春白樺美術館が設立され、1985年に舞踏家・田中泯が主催する身体気象農場が設立されるなど歴史豊かな場所です。北杜市がこのようなムーブメントの舞台になったのは、環境に対して都心との距離の近さが重要であり、近年コロナ禍でアーティストなどの移住者が増加しているのも同じ背景があります。今回の展示のテーマは都市で暮らすアーティストが北杜市の環境をいかに表現に反映させ、作品の中に都市と北杜市を繋ぐ線(路線図)を描くことができるのか?という内容です。

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