作家:
髙橋銑 / 森山泰地
会期:
2026年7月18日 (土) - 8月11日 (祝) 11am~5pm 火〜木曜日定休
*opening party 7/18(土)15:00~
昨年私が韓国にリサーチに行った時、ふと現地の方と日本と韓国の間の海域の話になり、なんと言えばいいのかわからず”The sea between you and us” という表現をしました。あの時咄嗟に出た表現は、本展に私が出品する作品のタイトルの素になっています。
その出来事を考えていたとき、私の手は自然と「互いに触れ合わないように何本も線を描くゲーム」という手遊びに興じており、それが結果的に今回の作品へと繋がっていきました。
その後森山さんと電話をしたとき、彼から制作の中で砂や地面を手作りしていると聞き、私は自分の場合、しばしば制作の傍に興じた手遊びが作品になってくれるという話をしました。
私のその「線を描くゲーム」から立ち上がった作品を受けて、森山さんは幼少期の記憶から「手作りした砂の山に刺した棒を倒さないよう交互に砂を崩していく遊び」を作品化することを思いついたそうです。
海を想起させる私の線と、山を立ち上げる森山さんの砂。私たちが交わす手遊びは、互いの領域や距離を測り合う「対岸線」のようでもあります。最終的にふたつの制作が会場でどのように混ざり合い、ひとつの景色を作っていくのか。ぜひ会場に足を運び、その目で見届けていただければ幸いです。(髙橋銑)
髙橋銑 @sen_takahashi
1992年東京都に生まれ、東京藝術大学大学院 美術研究科彫刻専攻修士課程を2021年に修了。彫刻の保存修復に携わりながら、自身もアーティストとして作品制作を行う。保存修復の知識や経験を起点とし、彫刻、映像、インスタレー ションなど多岐にわたる作品を展開している。主な展覧会にリニューアルオープン記念特別展 Before/After、広島市現代美術館(2023)、これらの時間についての夢、宇都宮美術館(2022)、ArtistProject#2.06 髙橋銑、埼玉近代美術館(2022)など。
森山泰地 @moriyama_taichi
1988年東京生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修了。
近年の活動は、手作りの砂を作る。手作りの地面を作る。雑草で線香を作る。鳥を待つ。石を濡らす。など「鯰」のメンバーとしても活動している。主な展覧会に「木を見て森を見る」(Kana Kawanishi gallery,東京,2021)、「木を見て森を見る」(DEN5,東京,2017)、「尊景地水」(BLOCK HOUSE,東京,2016)など。
協力:KANA KAWANISHI GALLERY, LEESAYA