作家:
DIEGO / NANOOK / RUSSELL MAURICE
会期:
2026年6月13日(土) - 7月5日(日) 火〜木曜日 定休
*opening party 6/13(土)15:00~
DIEGO
10代でストリートアートを始めたDIEGOは「東京のストリートを代表するアーティスト」ではないが、「日本のストリートシーンにおいて、もっとも風変わりなアーティスト」である。美術教育はもちろんのこと、大学・専門教育は受けていないし、東京の荒々しいストリートシーンに揉まれて育ったわけでもない。そのかわりDIEGOは持ち前のオタク的観点によってグラフィティやストリートアートに精通し、街の中に独自の視点で表現を仕掛け続け、いつからか「ジワジワと知られる」ストリートアーティストとなった。DIEGOの作品に登場する不恰好で可愛らしいキャラクターたちは、彼が街の中を自転車を漕いで探し出したレトロな看板や、古本屋に足繁く通って昔の印刷物から探し出した「制作者不明のキャラクター」である。また、彼の描く不思議な文字は、ヨーロッパを中心として新しい世代に広がる「Toy Grffiti(下手グラフィティ)」の影響を受け、独自の視点で発展させたスタイルだ。このようなDIEGOのもたらす「脱臼したストリート表現」は、絵画や壁画というビジュアルアートから、また街の中のgraffiti、そしてコンセプチュアルアートまで、少しずつ活動の幅を広げている。近年ではSIDE COREの一員として展覧会の企画や作品発表に努め、また自身が主催する壁画プログラムにおいても世界各国のアーティストたちの壁画制作のディレクションを行っている。
IG: @diego7a14
NANOOK
東京都生まれ。山奥にある全寮制の中高一貫教育で育つ。
名前の由来は父親がアラスカで出会った犬の名前であり、愛犬の名前。
2006年、愛犬ナヌークの死後、NANOOKを襲名。
現在、東京を拠点にドローイング、ペインティングなどの表現で活動。
IG: @nanoooook
Russell Maurice
ラッセル・モーリスは1975年イギリスに生まれ、現在は日本を拠点に活動をしています。ヨーロッパにおけるグラフィティ文化から発祥したムーブメント「Comic Abstraction」の第一人者であり、またそれらのカルチャーとファッションを繋ぐ先鋭的なファッションブランド「Gasius」のディレクターとしても広く知られています。アートにおいてもファッションにおいてもモーリスの表現は多くのアーティスト達に影響を与えており、グラフィティが歴史化される重要な部分を担うアーティストです。モーリスの実践はストリートカルチャーに一括りされるものではなく、ヨーロッパ各地の美術館やアートセンターで展覧会を行っています。2010年にはイギリスの歴史あるプライズ「New Contemporaries」に選出され、ICA(Institute of Contemporary Arts)での展覧会に参加。2016年にはイギリスを代表するアーティストレジデンス「Somerset House」での滞在制作・展覧会を行なっています。
モーリスの表現が持つ重要な観点は、芸術におけるジャンルの枠組みで分断されている知性や文脈を接続していくことにあります。モーリスの出発点はグラフィティですが、イギリスのセントラル・セント・マーチンズで修士号を取得しています。音楽やファッションはもちろんのこと、SFやアニメーションにも造詣が深く、自然科学やコンピューターサイエンスまでその興味の幅は広範囲に及びます。モーリスのスタジオには様々な資料やコレクションがひしめき合い、いわゆるアートスタジオとは異なり、小さな博物館のようです。アクリルボックスの中に様々な素材のオブジェクトをアッサンブラージュする特徴的なシリーズでは、異なる文脈の物事を組み合わせるインターメディアアートの方式を採用しています。モーリスの表現の多くには様々なサンプリングが行われており、それが独特なリズムとミステリアスな雰囲気を作り出しているのです。
近年は、ケルン(ドイツ)とパリ(フランス)のギャラリー「Ruttkowski;68」や、東京のPARCELで展覧会を開催し、大手町の複合施設Otemachi One Gardenでは初の公共空間での作品展示を行いました。
IG: @gasius